皆さんは、Google Business Profile(以下GBP)でご自分のビジネスの管理をされているでしょうか?
GBPは無料で提供されているGoogle社のツールで、Googleマップ上にお店の情報を載せることができるサービスです。
MEOとは、このマップ上に載せた情報が、ユーザーが検索した際になるべく上位に表示されるようにするためのWeb施策のこと。
SEO(検索エンジン最適化:Search Engine Optimization)に対して
MEO(地図検索エンジン最適化:Map Engine Optimization)という言葉が、2019年ごろから日本では一般的に使われるようになったように思います。
さて、SEOを実施されたことのある方ならよくご存知かと思いますが、
Webで検索した際に、ご自身の店がどんなキーワードでヒットするかを設計していく必要があります。
これは、MEOでも同じこと。
例えば、ユーザーが「渋谷 いちごクレープ」と検索したときに、
GoogleのクローラーがWeb内で瞬時にどのお店の情報が最も最適かを判断します。
このときの判断基準は(詳細は明かされていませんが)、そのお店のWeb情報でどれだけ「渋谷」「いちごクレープ」が言及されているか、です。
つまり、ご自身のお店がどんなキーワードで検索されたいか、を設定することで、
お店の説明文や、新規情報の投稿などに効果的にキーワードを入れ込むことができ、
質の良い顧客の誘導を促すことができると言うわけです。
そのキーワードの設定は意外とシンプル。
簡単な3ステップでキーワードを設定してみましょう。
1)今、どんなキーワードで検索されているか
GBPの管理画面の<パフォーマンス>→「ビジネス プロフィールの表示につながった検索数」を見てみましょう。
1〜100位までのマップ表示で使用されたキーワードが羅列されます。
また、それぞれの検索数がキーワードに並んで表示されています。
この中で、上位20位ぐらいの中から5つぐらいの単語を抽出しましょう。
2)キーワードの月間検索数は十分なボリュームか
抽出した単語+エリア関連の固有名詞を組み合わせてパターンを作ります。
「渋谷」なら「渋谷区」「渋谷駅」「宮益坂」など、地域の中でも絞り方次第でいくつかの候補を見つけることができると思います。
そのパターンを月間検索数のGoogleキーワードやキーワードプランナーといった、
検索ボリュームを調べることができるサービスを使って、リサーチしてみましょう。
中には、月間検索数 0件 といったパターンも出てくるかと思います。
いくら他には真似できないような素晴らしい組み合わせのキーワードを思いついても、
検索されている様子がないようでしたら、それはあまり有用とは言えないかもしれません。
3)当たりをつけたキーワードで、現在どれぐらいの順位なのか
十分な検索ボリュームをもったキーワードパターンをいくつか見つけられたら、
今度はそのキーワードでご自分のお店は現在何位ぐらいで表示されているかを確かめましょう。
この順位が5位以下なら、キーワードを積極的に載せ込んで表示順位を上げたいところ。
もしそれ以上の順位が取れているようなら、それはすでに認知形成されており、
同じターゲットを掘り進んでも売上アップには繋がらないかもしれません。
もちろん、戦略的に地域の圧倒的地位を作ると言う戦略でしたら、その限りではありません。
ここからが「MEO」
この3ステップで得られたキーワードを、さりげなくビジネスの紹介文や投稿文に入れていきましょう。
そうすることで、あなたのお店のWebページには必然的にそのキーワードに言及するテキストが多く含まれていくことになります。
クローラーはそのテキストを読み取り、ユーザーの検索に合わせて上位にサジェストする理屈になります。
理解しておかなければいけないことは、これが絶対ではないこと。
お店を利用してくれたお客様自身のクチコミはコントロールできませんが、
検索変動に多くの影響を与えると考えられています。
こうした、自分たちではどうしようもない影響力がWebでは働くことがあります。
最終的にはオフラインでの人と人の関わり合いなのかもしれませんが、
同時にオンラインでの対策も講じることで、ビジネスが加速することも大いに期待できるでしょう。