Googleは、2024年7月31日をもってGoogleビジネスプロフィールのチャット機能を終了することを発表しました。これにより、ユーザーは新しいチャットを開始できなくなり、既存のチャットも終了します。
※ビジネスの問い合わせは引き続きGoogle検索やGoogleマップを通じて行うことができます。
タイムライン:
- 2024年7月15日: 新しいチャットの開始ができなくなります。
- 2024年7月31日: チャット機能が完全に削除されます。
今後の対応:
- 過去のチャット記録は2024年8月30日までダウンロード可能。
- 別のチャットチャンネルの使用を検討することが推奨されています。
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チャット機能の廃止がビジネスに与える影響
チャット機能の廃止は、顧客とのリアルタイムコミュニケーションの手段が減ることを意味します。これにより、顧客対応の迅速さや効率性に影響が出る可能性があります。しかし、Google検索やGoogleマップでの問い合わせが継続できるため、これらのプラットフォームを最大限に活用することが重要です。
- 顧客対応の効率化:チャット機能の代替手段として、公式ウェブサイトやLINEなど他のチャットツールの導入が求められます。
- 情報提供の充実:ビジネスプロフィールでウェブサイトリンク、ビジネス説明、写真などを充実させることで、顧客が検索によって必要情報に迅速にアクセスできる土台を整備する必要があります。
- データ管理の重要性:過去のチャットデータをダウンロードし、顧客対応履歴を適切に管理することが求められます。

チャット機能廃止後のビジネス運営
チャット機能の廃止に伴い、ビジネス運営は次のように変化すると予想されます:
- 代替コミュニケーションツールの活用:LINE、Facebook Messenger、WhatsAppなどの他のチャットツールの導入が進むでしょう。これにより、顧客とのコミュニケーションチャネルが多様化し、より柔軟な対応が求められるかも知れません
- 顧客エンゲージメントの向上:Google検索やGoogleマップを通じての問い合わせが増加するため、ビジネスプロフィールの情報を充実させることが求められます。これにより、顧客エンゲージメントを向上させるために、信頼性の高い情報提供がより必要になるでしょう
- 新世代ツールの有効活用:先日アメリカで一般公開されたAI Overviewの機能は従来のチャット機能よりも有用性の高いサービスが実現できるとの目算。2024年末には世界の10億人が利用できると発表されていますので、それを目にする日はすぐそこに近づいています。
https://blog.google/products/search/generative-ai-google-search-may-2024/(2024年5月14日AI Overviews )
日本ではあまり活用されてこなかった印象のあるチャットサービスでしたが、海外(特にアジア圏)では積極的に取り入れるビジネスも少なくなかったようです。
利用していたビジネスのオーナーやユーザーには、チャット機能の廃止は不便と感じることでしょう。
データの保護や適切な代替手段を導入するなど、顧客対応の質を維持することで、ビジネスの信頼性と競争力を高めることが必要です。
この変化の機会に自店の設定をもう一度見直し、ユーザーが立ち寄りやすい雰囲気をWebでも作っていけたらいいですね。